消費税の特徴について税・消費税
「税金」と一言で言っても多種多様なものがあり、普段の生活に身近なものもあれば、あまり聞いたことのないような税金も中にはあるかと思います。
中でも「消費税」は日常生活において最も身近な税金なのではないかと思います。
そんな消費税ですがその課税の仕組みや特徴について詳しくわからないことや勘違いしていることもあるのではないでしょうか。
今回は消費税の大きな特徴を二つ紹介したいと思います。
消費税の特徴
1.間接税
税金には、その徴収方法により「直接税」と「間接税」の二つに分けられます。
消費税はこの「間接税」の代表例であるといえます。
直接税とは、納税義務者と税負担者が同一であることを想定している租税を言います。
例えば、直接税の一つである法人税は、法人の利益に対して課税され、確定申告によって算出された法人税額を法人が直接納付します。
直接税には法人税の他に、所得税、相続税、固定資産税などがあります。
間接税とは、納税義務者と税負担者が異なる租税を言います。
消費税の税負担者は物を購入、又はサービスを受けた消費者ですが、消費税を納めるのは消費税を預かった事業者となります。
間接税には消費税の他に酒税、たばこ税などがあります。
2.比例課税(比例税率を使用)
現行の消費税率はご存知の通り、一律8%(消費税6.3%+地方消費税1.7%)です。
このように課税対象の金額の大小に関係なく、一律で定められている税率を比例税率と言います。
比例税率を用いた税金は消費税の他に、法人税、固定資産税、源泉分離課税を選択した場合の利子所得などがあります。
比例税率に対して、課税標準の金額の増加に応じて累進的に適用される税率が累進税率です。
所得税や相続税、贈与税などが代表的な例であり、所得や課税標準の額が大きいほど高い税率が適用される仕組みとなってます。
まとめ
消費税はこのように「間接税」と「比例課税」という特徴がある税金です。
今後消費税については大きな改正が予定されています。
増税の他に軽減税率の導入や、インボイス制度の導入も予定されるので、改正に伴う実務的な対応でいっぱいいっぱいにならないように、改正内容を把握し準備を行っておくようにしましょう。