◆経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)とは◆そのほか
◆経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)とは◆
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)とは、
取引先の突然の倒産の影響を軽減するために、
債権の回収が困難になったときに資金調達として貸付を受けられる制度です。
自社の経営は健全であっても、
取引先が突然倒産すればキャッシュフローが悪化して資金繰りに困ります。
銀行などの金融機関から資金調達をしようとしても、
実際に資金を手にするまで時間を要することが少なくありません。
そのような場合に、中小企業倒産防止共済の共済金で一時的な運転資金を確保することができます。
加入資格は、継続して1年以上事業を行っている中小企業者で、
「業種」、「資本金の額または出資の総額」、「常時使用する従業員数」によって異なります。
掛金月額は、5,000円から20万円までの範囲(5,000 円単位)で自由に選択できます。
掛金は掛金総額が800万円に達するまで積み立てることができます。
払い込んだ掛金は税法上、法人の場合は損金、個人の場合は必要経費に算入できます。
解約した場合は、解約手当金を受け取ることができます。
(解約手当金を受け取ったら全額が利益で課税されます。)
掛金を12ケ月以上納めていれば掛金総額の8割以上が戻り、
40ケ月以上納めていれば掛金全額が戻ります。(12ヵ月未満は掛捨)
つまり、納付期間が40ケ月未満だと元本割れし、
掛金全額が戻ってくる状況であれば、経費節税分を貯金しているのと同じです。
因みに、取引先が倒産していなくても借入れ可能です。
臨時に事業資金を必要とする場合に「一時貸付金」として納付期間に応じて借入れることができます。